全国の影城主の皆様こんにちは。
今回は真面目な考察記事なので、文中は敬称略で書きます。
新天の蘆名盛氏は強力だ。
しかし、盛氏に対してはその強さに対する称賛よりも、不満や悲観的な意見が多く聞かれる。なぜだろうか?
私は彼が「隠している」ことに大きな要因があると思う。
蘆名盛氏は記念すべき戦国IXAの第一章にも登場した。
そう、
IXA最初の「ハゲ武将」のうちの一人である。
まだ大きな力を持たなかったテムジン(後のチンギス・ハーン)が、戦に敗れて逃げる途中、バルジュナ湖の濁った水を飲みながら再起を誓った。この時、敗走するテムジンにつき従い、共に泥水を飲んだ僅か十数名の家臣達は後に「バルジュナト」と呼ばれ、モンゴル帝国で重用された。
こんな話を思い起こすほど、第一章の「ハゲ武将」というのは重い。
しかし、そのIXAにおける「バルジュナト」というべき一章の「ハゲ武将」達は、期が進み、自身のレアリティが上がると、ハゲを隠すようになる。
※甲斐宗運(上)と太原雪斎(下)
甲斐宗運は兜にフサフサの毛を付けるなど、今さらの執着が見えるし、太原雪斎はかなり昔の画像を持ち出して、「ハゲてるんじゃなくて剃っているだけだ」と証明しようと試みるなどして浅ましい(その後、現在は被り物を着用)。
しかし、盛氏はシクレ極で登場してもハゲだ(蘆名止々斎名義)。
そして、天での登場に際しても堂々とハゲを晒してきた。
天武将にハゲは多い。しかし堂々と晒しているのは、この盛氏と浅井長政の2人しか存在しない。
※第一章の天「浅井長政」
だが、浅井長政は2度目の天登場でその頭を隠し、多くのイクサーを失望させた。
せめて盛氏だけは・・・。
19章の新天が発表された時に多くのイクサー達はそう願い、そして、IXA史上初となるハゲの【覇】の登場を夢見た。
そんなイクサーの希望は粉々に打ち砕かれることとなる。
イラストもまさにその希望を打ち砕く様を描いているようだ。
しかしである、もともと盛氏は剃髪したものであり、抜け落ちたわけではない。
イクサーと見た目は同じだが、本質はまったく違うのだ。
だから「ハゲ武将」としてイクサーと同列に語るのはおかしいという研究者も少なからず存在する。剃っている時期(前期ハゲ)と本当に抜け落ちた時期(後期ハゲ)を分けるべきだという主張だ。
だが、「モリつく」シリーズを執筆する本城主とともに盛氏を研究するうちに、私は新たな仮説にたどり着いた・・・。
今回の新天のイラストを見る限り、歴代の盛氏の中で一番若い頃を描いているのは間違いないだろう。
現代人と比べると圧倒的に老けて見える当時の人である。このイラストが20代のころであってもおかしくはないし、少なくとも40歳には達していないだろう。
盛氏が剃髪したのは彼が40歳を過ぎたころであるから、このイラストは剃髪前の盛氏と見て間違いない。つまり、「ハゲ武将」ではない・・・・。
おっと、「それじゃもう興味はない」なんて言わずに最後まで読んで欲しい。
ハゲじゃないのならこの被り物は何だろう?
四角い手ぬぐいや風呂敷をどうやって巻いても、あんな後ろのヒラヒラの形は作ることができない。このヒラヒラは被り物とは別に付けられた装飾だろう。
この装飾に盛氏の心情や頭皮の状況を推測する手掛かりがある!
日本各地の城には「白米城」といわれる伝承が残っている。
戦国時代などの籠城戦で敵に包囲されて水を断たれた時に、白米を水に見立てて馬を洗うなどし、敵にまだ水が豊富にあるように見せかけたという。
遠くの敵陣から見ると米が水に見えるのだ。
そう、
盛氏の被り物の黒色にこのヒラヒラは遠目で見ると髪の毛に見えるのだ!
何故わざわざ被り物で欺瞞するのか?
もちろん、
盛氏には既に毛がなかったからに違いない!
抜け始めた毛・・・。
しかし若い頃の盛氏はそれを堂々と晒す勇気がなかった・・・。
そんな盛氏の苦悩に満ちた青年時代をとらえたのが今期のイラストなのだろう。
どうだろうか?
同様の苦悩を経験した、または現在抱えている多くのイクサーには盛氏の気持ちがよくわかるはずだ。今でこそ大ぴらにさらけ出してる人も、カミングアウトするまではあの手この手で隠そうとしたはず。
そんなことがわかれば、盛氏に対する不満な気持ちも少しは和らぐのではないだろうか。
この記事が批判されることの多い盛氏の再評価につながることを祈りながら、今回はここで筆を置く。
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