全国の影城主の皆様こんにちは。
皆様は「ホトトギス」という鳥をご存じでしょうか?
もちろん名前は知っているでしょう。でも、その姿や鳴き声までハッキリとイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
渡り鳥であり、日本には5月中旬ごろに渡ってきます。
今では考えられませんが、古代の日本人はこのホトトギスの初声(その年に初めて聞く鳴き声)を待ち焦がれていました。
「初声の 聞かまほしさに 郭公(ホトトギス) 夜深く目をも さましつるかな」
これは初声を聞きたいために一晩中目を覚まして待つことを詠んだ和歌です。ホトトギスは夜も鳴く鳥で、古代の人は夜の静寂の中で聞く初声が好きだったようです。
「常人も 起きつつ聞くぞ 時鳥(ホトトギス) この暁に 来鳴け初声」
そして、こちらは有名な大伴家持さんが、(夜聞くのもいいけど)皆が鳴き声を聞けるように夜明けに来て鳴いてくれと詠んだ歌。家持さんは万葉集に60首以上のホトトギスの歌を残しています。
しかし、戦国時代にはこのような古代人の執着をからかう連歌なども残っていることから、そんな風習はなくなっていたものと思われますが、かわりに「黄泉の国へと導く鳥」として、戦国武将の辞世の句などに多く登場していますね。
※義輝さんの辞世にもホトトギスが登場します。
IXAではホトトギスの名がついたスキルが2つあります。
ちなみにホトトギスには多くの漢字表記があります。杜鵑、杜宇、蜀魂、不如帰、時鳥、子規、田鵑、郭公などなど。
確率:+30% / 対象 槍馬砲
槍馬砲攻:30%上昇
槍馬砲破壊:30%上昇
徳川家康さんのスキルは、「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」からの連想でしょうか。ここでは「フジョキ」と読んだほうが良いのかも知れません。「ハドウ ホトトギス」だとちょっとねw
もうひとつは柴田勝家さん。
確率:+39% / 対象 馬/砲/器
防御:67%上昇
(6部隊以上の防御で効果1.5倍)
「郭公」は「カッコウ」とも読みますが、「山」がついて「ヤマカッコウ」という言葉はあまり聞かないので、ここでは「バンユウ ヤマホトトギス」でしょう。強そうには思えない「ホトトギス」と「万勇」のギャップに当時は苦笑しました。
勝家さんのスキル名は、彼の辞世の句からとったものでしょう。
4月24日は、「賤ヶ岳の戦い」に敗れた勝家さんが、本拠「北ノ庄」にて妻のお市さんとともに自害した日です(天正11年)。
え?今日は23日?
はい。昨日4月22日が「よい夫婦の日」らしいので、中間の日を選びましたw
勝家さんもお市さんも正確な年齢は分かりませんが、61歳と36歳の25歳差の結婚という説が有力なようです。
お市さんは再婚ですが、勝家さんにはそれ以前に結婚していたという記録が見つかっておらず、お市さんとの結婚が初めてであったとか、実は昔からお市さんに惚れていて、ずっと独身を貫いていたなんて書いている本などもあるようですが・・・。
もし本当だとすればスゴイ純愛ですね・・・・、
・・・、
・・・、
い、いや、正直に言わせてもらえば気持ち悪いですw
結婚していたという記録もありませんが、結婚していなかったとの記録もありません。政略結婚だとか高位の女性と結婚したとかでなければ、子供を産まなかった妻については記録がないことは珍しくなく、逆に結婚していなければ「異常なこと」と記録が残るはずです。
だから初婚ではなかったと思いますね。うん、そう思いたいしw
勝家さんとお市さんの結婚は8ケ月にも満たない短い期間でした。その間も勝家さんは多忙であり、どの程度夫婦としての絆を深められたのかわかりません。
しかし、勝家さんが羽柴秀吉さんに敗れると、お市さんは3人の娘(連れ子)は逃がしたものの、自身は勝家さんと共に自害することを選びました。
辞世の句は、
(お市さん)
「さらぬだに 打ちぬる程も 夏の夜の 別れを誘ふ 郭公(ホトトギス)かな」
意訳:それでなくても短い夏の夜が終わってしまった。ホトトギスが誘うから(だからそろそろ逝きましょう)。
(勝家さん)
「夏の夜の 夢路はかなき 跡の名を 雲井にあげよ 山郭公(ヤマホトトギス)」
意訳:夏の夜の夢のようにはかない人生だったが、ホトトギスよ、生きた証しとしてこの名を高めてくれよ。
最初にお市さんが句を詠み、その返句として勝家さんが続けたようです。
お市さんには、秀吉さんには降りたくないという気持ちもあったのでしょうが、それよりも、黄泉の国まで勝家さんについていきたいと願ったのだと思いますね。この辞世を読む限り、2人の間には夫婦の情愛が確かにあったのでしょう。
※4月24日というのは当時の暦の日付であり、現在の暦だと6月14日になります。当時の感覚だと季節は夏です。
「デボラ」DQ5
今回は「正しいドラクエ・ヒロインランキング(影城主調べ)」で6位に入った「デボラ」の紹介です。
1992年に発売された「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」には登場しません。2008年に発売されたリメイク版から追加された新キャラクターです。
ドラクエ5は結婚相手を選ぶというシステムがあり、 この花嫁にどちらを選ぶのかというのは、「ビアンカ派 vs フローラ派」論争として発売から28年経った今でも続いているほどです。
そこに第三の候補として、リメイク版から追加されたのが「デボラ」です。
花嫁はストーリー的には幼馴染のビアンカ一択であり、出会ったばかりのフローラを選ぶ理由が私にはわかりません。新たに追加されたデボラも出会ったばかりであり、当然選ぶ理由はないのですが、ちょっと演歌っぽいビアンカが苦手だった私は、このロックっぽいデボラを選択しました。
町の人からの評判もよろしくなく、夫である主人公を「小魚」と呼んでしもべ扱いし、「床で寝ろ」と言い放つ。
でも、この距離感がちょうどいい。ビアンカはいい娘だけどちょっとウザイw
デボラはいわゆる「ツンデレ」といわれますが、セリフのほとんどが「ツン」のみであり、「デレ」を感じたい人は大幅な脳内補完が必要ですw
しかし、最後の最後、大魔王との決戦の直前に渾身のデレを放ちます。
※DQ5はスマホでも遊べます。もちろんデボラも登場します。
この一言だけでプレイヤーは「結婚して良かった」と思うわけですw
愛を育むのに時間は関係ない。
勝家さんとお市さんが愛し合っていても何も不思議ではありませんよね!
無理やり本記事と関連付けたなw
それでは今回はこの辺で失礼いたします。
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