全国の影城主の皆様こんにちは!
今回は私たちの住む世界とは別の世界のお話ですw
その世界は12の国に分かれ、民はそれぞれの国に小集団を作って暮らしていた。
機織りをする者、農耕する者、見張りをする者・・・ん?
信仰深く、この世界を創造した『神』への貢物を欠かさない民たち。
一見平和に見えるその世界には、実は恐ろしい秘密があった。
彼らは6日周期で別の国との戦争をくり返しているのである。
普段の生活は、すべて戦争のための準備なのだ。
彼らは戦争に勝つために、コストという数字が振られた武将を雇い、スキルという魔法を習得させる。
攻撃には兵数の多い武将を集め、そして極限突破という人体改造を行う。
防御は兵数よりもコストパフォーマンスが優先され、与えられたデッキコスト内での最大兵力を目指す。
この世界ではコストの低い武将の方がコスパがいいのだ。
極限突破も攻撃部隊ほどには行われてない。
そんな彼らの生活が8年も続いたある日・・・。
『神』は突然現れて、こうお告げをされた。
【デッキコストを5上げよう。信仰厚い者(貢物する人)は10だ】
※16章:2018.08~
「それじゃ防御が強くなりすぎる!」
一部にこう危惧する者もいたが、多くの民は『神』の恩恵に感謝した。
「これで高コストの天武将も使える!」
「極限突破がもっと沢山できる!」
多くの者が防御部隊を高コス武将に入れ替えたり、また、極限突破時の適正や部隊兵法のアップも同時に行われたため、その危険な人体改造に手を染めた。
そして、その陰で多くの低コス姫武将たちが闇に葬られた・・・。
それから僅か半年の後・・・。
『神』は再び現れて、こうお告げされた。
【民のために私は部隊数を6に増やすであろう】
※17章:2019.02~
「低コス武将は処分しちゃったよ・・・」
戸惑う民たち。
6部隊編成の方が火力を出せるのである。やりたい、でも今さら・・・。
「オレはもうこのままでいいや・・・」
そう言って諦めるものが少なからずいたのは当然であろう。
「極限突破なんかしないで、低コス武将を6部隊集めれば、貢物が少なくても強い部隊が作れるよ!」
「そうだよ。これは神のお恵みだよ」
やる気のある者は低コスト武将を市場に求め、その他の多くの者も徐々にではあるが6部隊化への道を進むことを選んだ。
そして、ここでも多くの高コス武将や極限突破武将が闇へと消えた・・・。
特にスキル習得の儀式の生贄となった極限突破武将は数知れない。
それからまた半年が過ぎ・・・
『神』は三たび現れて、こうお告げされた。
【極限突破の武将には大きな恩恵を施すであろう】
※18章:2019.08~(予定)
「・・・」
「極限突破・・・溶かしちゃったよ」
「防御に極限突破武将は少ないから攻撃が有利すぎるだろ!」
「いや、数でいえば防御の方が多いのだから、いずれは防御が有利になるはず」
「うぉ~、オレにはムリだ~!」
「オレはやるぜ!武将を入替えて全員極限突破だ!」
「そんなこと・・・、いったいいくらの貢物が必要なんだよ」
防御武将を極限突破すれば、当然コスト調整のための入替えが必要となる。
ある者は絶句し、ある者は今までの苦労を思って涙する。
それでも前に向かって進み続けようという者もいる。
そして、一生懸命にこの世界で生きてきた者ほどこう考える・・・。
「また半年後にどんなお告げがあるのか・・・」
攻防のバランスがどうなるのか分からない。
この世界特有の「インフレ」という名の疫病とも闘わなければならない。
僅か1年の間に出された「お告げ」に民は困惑し、そしてある疑問にたどりついた・・・。
「この世界を支配する創造主は、本当に私たちを救う『神』なのだろうか?」
それとも・・・
つづく・・・(といいねw)
それでは今回はこの辺で失礼いたします。
※7/22文章の一部を修正。
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